【 水戸紀行(偕楽園) 】
H15.3.19


「古の人は民と偕に楽しむ故に能くたのしむなり」の「孟子」一節から名づけたと言われる偕楽園から特派員報告です。

前日宿泊したホテルの方からのアドバイスで、早朝にまっすぐに偕楽園の中の「好文亭」を目指しました。
梅林はここが一番とのことです。

風雅な表門をくぐりぬけ人影もまばらな庭園に足を踏み入れると、
まず目にしたのは予想に反して静寂な世界でした。

しばし静けさを楽しみながら、見事な孟宗竹林をめぐり、杉林とクマザサの小道を辿り、古風な趣の中門を抜けますと・・・。
抜け出た視界に優しく、明るく、暖かく広がるのが梅林です。
なんともいえない清らかな梅の香りが私達を迎えてくれました。

偕楽園全体には3千本、百種類の梅があるそうです。
梅には桜ほどの華やかさはないものの、まだ肌寒い春に花開く、優美な、かわいらしい花には強ささえも感じられます。

立ち姿、枝ぶりも美しく格調高く、いたるところで歩を止めて見とれてしまうほどでした。
園内には椿もあちらこちらにつつましく咲いていました。
そんな梅林を前に建つのが侘びのある落ち着いた趣の好文亭。
「文を好めば則ち梅開き 学を廃すれば則ち梅開かず」の故事より、梅は好文木の名を与えられたそうです。

三階の楽寿楼からは園内の梅林、千波湖、田鶴鳴梅林、など広大な庭園が眺められます。
庭園には松、竹、梅のほかにも萩、つつじ、桜も植えられていまして一年中楽しめる、やはりさすがの素晴らしい名園です。
梅は八分咲きでしたので、まだ2週間くらいは楽しめそうです。
前日宿泊した大洗パークホテルの前は水族館。残念ながら4時終了で、到着が5時15分。間に合いませんでした。

山国育ちの私は、すっかり海に魅了されて、朝は4時から海を見つめていました。
窓を閉めていても、波の音が響き、暗い海には明かりを付けた船が何艘も沖にでて行きました。

夜がしらじら明けてくる頃には、かもめが7羽くらいずつ鳴きながら群れて飛んでいきました。

子供の卒業式の後、ほっとした思いの旅でした。

H15.4.4 オクレ掲載

himeyur3、掲載が遅れて済みませんでした。深くお詫びいたします。
世間が、桜・サクラで浮いている時に、ビシッと梅なんか掲載する配慮が憎いね。!って言い訳します。
おい!、「梅」も忘れんなヨって。ごらんの皆様!4649。(kuma3)

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