【 しなので生まれた歌 】
H16.6.25

信州いたるところで、言葉も無く立ち尽くしてしまうような美しい自然によく出会います。

そんな中で、生まれた歌のなんと多いことでしょう

先日、何気なく手にした本「信州ふるさとの歌と風景」(ほおずき書籍)を

見て改めてその歌の多さに驚かされました。

(一部この本を参考にさせていただきました)

Miyabi

写真はすべて軽井沢近辺の風景なのです


なんと言っても信州人なら必ず誰もが歌える歌は「信濃の国」

それに追従するくらいの歌が

まほろばの国



信濃の国のような勢いはありませんが、個人的にはこちらが好きです。

 1 まほろばの野面に赤く 灯をともす杏の花よ 

あふれゆく春の息吹に 手を取れば浅間の山も 

一筋の恋の煙を 今日もまた 空に捧げる

 2 まほろばの雲を仰いで 呼び交わす山の仲間よ 

夏空に果てなく続く アルプスは若人の城

美しい夢を心に 青春のケルンを積もう

信州の風景の中で作られた歌はまだまだあります。


紅葉



碓氷峠の紅葉がモデルと言われています


北原白秋の

落葉松

 軽井沢に適していると植林された唐松林は

白秋のこの詩によってさらに有名になったそうです。

1 からまつの林を過ぎて からまつをしみじみと見き 

からまつはさびしかりけり たびゆくはさびしかりけり

2 世の中よあはれなりけり 常なけどうれしかりけり

 山川に山がはの音 からまつにからまつのかぜ


五木ひろしさんの

千曲川

「水の流れに 花びらを そっと浮かべて 泣いた人

忘れな草に かえらぬ初恋を 思い出させる 信濃の旅路よ」

藤村の「千曲川旅情の歌」「初恋」「惜別の歌」


狩人の

コスモス街道

「あずさ2号」

  「明日私は旅に出ます あなたの知らない人と二人で

   いつかあなたと行くはずだった 春まだ浅い信濃路へ・・・・・」


千昌夫さんの

北国の春



・・・八ヶ岳高原


あざみの歌



横井弘が八島ヶ原に咲くアザミの花に憧れの女性を重ね合わせて、この詞を書いたと言われる

「山にはやまの愁いあり 海には海の悲しみや

ましてこころの花園に 咲きしあざみの花ならば」

「宵待草」・・・富士見高原

「水色のワルツ」・・・伊那



山小舎の灯

北アルプス(この写真はやまびとさんのHPからお借りしました。この美しさ見てください!)

「暮れゆくは白馬か 穂高はあかねよ 樺の木のほの白き 影もうすれゆく 

さびしさに君呼べど わが声空しく 遥か谷間より こだまはかえり来る」

「雪山賛歌」・・・以前にkuma3からもご紹介がありましたね。

第一次南極観測隊の越冬隊長をつとめた西堀栄三郎さんが

長野県と群馬の県境にある鹿沢で作った歌だそうです

「朧月夜」・・・豊田村から飯山あたりで作られたと言われています。



早春賦



安曇野が舞台(写真は早春の軽井沢風景です)

「春と聞かねば知らでありしを 聞けば急かるる 胸の思いを 

いかにせよとの この頃か いかにせよとの この頃か」

さらに信州出身である作曲家の歌の数々。どれもとても懐かしく心に染み入ります。

中山晋平「しゃぼん玉」「カチュウーシャの歌」「肩たたき」「ゴンドラの歌」「あの町この町」

海沼 実 「お猿のかごや」「里の秋」

作詞家  高野 辰之「春の小川」「春が来た」



故郷

「いかにいます父母 恙なしや友がき 

雨に風につけても 思いいずる故郷」

浅原 鏡村「てるてる坊主」


草川 信 「どこかで春が」

夕焼け小焼け

「子供が帰った後からは 円い大きなお月様

小鳥が夢を見る頃は 空にはきらきら金の星」


久しぶりに懐かしい歌詞を目にして

歌にまつわる思い出が、過去が心によみがえりました。



写真はすべて軽井沢近辺の風景でした

Miyabi


まあなんと、いろいろあるんですね。信濃の國は。  写真もすばらしい。 感激カンゲキ でした。  kuma3

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