DTPエキスパート試験3回目の更新試験の勉強中に<慣用色名>を知った。
普段何気なく使っている<色の名前>も、な〜〜るほどと思った次第。ちょっと勉強しましょ。

こんな色の表現が出来れば「粋」ではないか。と思った次第。

慣用色名

<基本色名>や<系統色名>は色知覚の基本分類に用いられる色名であるが、その色の指す範囲は広く、
具体的なイメージが表現しにくい。

そのために、特定の色を表現するための固有の色名が古来よりたくさん考えられてきた。これを<固有色名>という。

固有色名の中でも比較的よく知られ、一般に広く使われているものは<慣用色名>といわれる。

色名はその色を連想させるものの名前を付けられることが多いが、

昔は、
紅、茜、支子(くちなし)、藍などの染料や、朱、丹、緑青(ろくしょう)、群青(ぐんじょう)などの顔料
萌葱、紺、茶などの染色の名前がそのまま色名になっていた。

色名には、水色、空色など自然界からとられたものが多数あり、特に四季の自然を表現した色名には美しい名称が数多くある。

自然に関する色名の中では、桃色、山吹色、菫色といった花や果実などの植物に由来する色名が非常に多い。

動物に由来する色名のほとんどは鳥の羽毛の色であり、獣の毛皮や皮革をもとにしたものは少ない。

宝石などの鉱物に由来するものもわずかである。色名の性格は変わることもある。

例えば現在は基本色名である「橙」は果実の色に由来した慣用色名であったし、
緑や紫も万葉集の時代には染色の名前であった。

現在、JISでは、慣用色名として和色名147色、西洋色名122色が取り上げられている。

色を表示するときには、例えば系統色名で「やわらかな赤」というよりも、同じ色を「紅梅色」という方が
具体的な色やそのイメージを想像しやすい。

実際の色を見たければこちら

慣用色

赤系 マゼンタ     塩基性染料フクシンの染め色。印刷インキの三原色にひとつ。  
今様色 いまよういろ 平安中期に流行したベニバナで染めた色。濃い紅梅色。 濃い紅梅色
唐紅(韓紅) からくれない 舶来の紅の色。その染め色の美しさを賞美していった色。  
シグナルレッド   交通信号に用いられる輝度の高い鮮やかな赤。 鮮やかな赤
サーモンピンク   鮭の肉色の意。  
朱鷺色
ときいろ 翼の裏側を覆う独特の淡い紅色。 淡い紅色
東雲色 しののめいろ 夜明けの東の空のような色。曙(あけぼの)色。  
橙・茶系 マホガニー    センダン科の常緑大高木マホガニーの材木の色。  
江戸茶 えどちゃ 濃い茶色の染め色。江戸茶染め。  
金茶 きんちゃ 金色を帯びた茶色。鮮やかな茶色。

鮮やかな茶色

団十郎茶 だんじゅうろうちゃ 市川団十郎家伝来の「暫(しばらく)」の狂言に用いられる素襖(すおう)の色。   
セピア    イカの墨から製する暗褐色の顔料の色。   
黄系 カーキー色   黄色がくすんだ茶色。ウルドゥー語で土埃の意味。19世紀に英軍野戦用軍服色。 黄色がくすんだ茶色
国防色 こくぼうしょく 旧日本陸軍軍服の色。カーキー色に類する。   
黄金色 こがねいろ 金色のような光のある黄色。こんじき。きんいろ。   
生成色 きなりしょく 染める前の天然素材の色。  
利休色

りきゅういろ

茶人千利休が子お飲んだ色。利休茶ともいう。    
緑系 根岸色 ねぎしいろ 上等な上塗りに用いる根岸土で仕上げて根岸壁のような色。

    

若草色 わかくさいろ 目が出たばかりの草のような明るい緑色

明るい緑色

萌木色(萌黄色) もえぎいろ 春先、草木の萌え出る緑の色にちなんで名づけた色   
エメラルドグリーン   宝石エメラルドの色。  
モスグリーン   苔のよう名くすんだ黄緑  
緑青色 ろくしょういろ 緑青の色。堂に生じる錆(さび)で緑色顔料。 緑青の色
青系 新橋色 しんばしいろ 大正頃、東京新橋の芸者に好まれ色。 金春色(こんばるいろ)ともいう  
水浅葱 みずあさぎ 薄い浅葱色。江戸時代囚人の衣服に用いられた色。ねぎの芽の色の意。 薄い浅葱色。
インディゴブルー   13世紀に登場した藍染の青。  

ターコイズブルー

  トルコ石の代表的な色としてしられている色。青緑色。 青緑色。 
ネイビーブルー   英海軍の軍服の色による名称。濃紺色。 濃紺色
ピーコックブルー   孔雀の羽の色  
納戸色 なんどいろ 江戸時代に流行した藍染色糸のひとつでくすんだ青。 くすんだ青。
藍色 あいいろ タデ科の1年草アイで染めた染めた色  
紫系 江戸紫 えどむらさき 江戸で始まった紫の染め色。江戸時代を象徴する色彩のひとつ。  
似紫 にせむらさき 紫に似せた色の意味。江戸時代に流行した紫染め。  
古代紫 こだいむらさき 近世以来の江戸紫や京紫に対して暗い渋みのアル紫をいう。  
京紫

きょうむらさき

赤みがかった紫色。つややかで優雅な色合いからの名。  

(DTPエキスパート・スーパーカリキュラムより引用)

知っているようで意外と知らない慣用色。勉強しましたか??             

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