【 こなから 】
H14.11.08

太田和彦さん著の 「新精選 東京の居酒屋」 。

『 5年ほど前、開店間もない「こなから」に入ったときのショックは忘れない。・・・ 』

『 この本の改訂版を書かねばと思ったのは。この店を知ったからだ。今ようやくその課題を果たした思いだ 』に

釣られて、探検してみた。山手線<大塚駅北口>である。



お店の名刺
 『 こなから 』 薀蓄講座

なから 【半ら・中ら】 〜〜

   (1)およそ半分。なかば。 (2)中間のあたり。真ん中あたり。 (3)途中。なかほど

こなから 【小半ら・〈二合半〉】 〜〜

半分の半分。四分の一。

特に、米や酒で一升の四分の一、すなわちをいう。 また、少量の意にも用いる。 

 (大辞林より)


隣に座った、しゃれた老夫婦が教えてくれた。 

江戸では昔から「こなから」のことを

〜〜 酒を飲むには、『 このくらい(二合五勺)にしておくのが ほろよい気分の適量 』 〜〜 とされ、

<「こなから」ちょうだい!>とか、<「こなから」にしておきなさい!>って使うんですよと。


うちの女房に、「こ・なから」知ってるって尋ねたら、「な・か・ら」 なら知ってるよって。
今年の農作業も「なから」終わったね。なんて昔使ったことがあるそうな。 シラナカッタ。


福井の地酒 「早瀬浦」

しっかりと蔵元が


最初の出されたクリーミーな泡のビールのうまさ。こんなのはじめて。

三人の若い板前が 一品一品心を込めて作り出す創作作品。

普通より一回り小さい<そば千代口(ちよこ)>で飲ます地酒の銘酒。これがまたいい。

酒を注文するたびに、ドンと目の前におかれる一升瓶。蔵元の説明もしてくれる。

気持ちの良い、落ち着いた店の雰囲気だった。

流石、太田和彦さん推奨の店だけある。日本酒はいい。いいとこ見つけた。


H14.11.17 記

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