【 武夷山紀行 】
H16.3.14
(掲載H16.5.4)
イランへ出張します。 今日の午後3時に成田を出てテヘランに23:30着の予定。 南部のバンダル・アサルイエ(UAE)のドバイの対岸附近です。 世界最大(一地域で)のガス田のプラント工事現場です。 5月13日頃帰国予定。 H16.4.26 |
今,テヘランのTIJD事務所からです。 イラン国,テヘラン、TEC/IDRO/JGC/DIC のJV事務所より H16.4.27 |
Hideki |
ODA(途上国援助) |
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桜のつぼみが咲く頃、中国の福建省へ仕事に出かけた。 |
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中国、福建省、福州市 |
洪水警報システムの概要 |
「ミン江洪水予報警報機材整備計画」というODA(途上国援助)の仕事である。 |
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洪水警報システム |
コンピュータ室 |
熱烈歓迎(水利庁内) |
熱烈歓迎(水利庁内) |
大洪水の時に予報警報システムが役に立ち多くの人命を救ってきた。 常時監視のため電源設備が重要である。 山の上に設置した無線中継局の非常用発電機の修理と技術指導の仕事であった。 |
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鳳池中継局(福州市) アンテナ群 |
腹桂山中継局 |
発電機の内部 |
福州市は福建省の首都で、ミン江(中国の5番目の大河)河口に出来た約300万都市である。台湾と同じ緯度に位置する。 |
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福州市(300万都市) |
関連企業がこんなに |
ミン江上流の南平市や周辺の中継局も数ヶ所を点検整備した。 |
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朱部長、私、林副部長 |
南平市水利局員 |
’98年の大洪水の様子 |
’98年の大洪水の様子 |
南平市のミン江 |
慢憧洋中継局 |
太極拳 |
なまず定食? |
「武夷山観光」 |
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武夷山駅〜福州へ(鉄道6時間) |
日曜日帰路途中に、
有名な「武夷山観光」の舟下りを楽しむことが出来た。 「桂林」に似た山々や岩々がある。 ある詩人は「桂林」よりもこちらの方がすごいと言った。 最近「世界遺産」に歴史と文化の両方で登録された。 私たちは 早朝ホテルを出発して「九曲渓下り」の船着場に着いた。 |
日曜日なので観光客で賑わっていた。
長蛇の列に並び、やっと私たちの番になった。 救命胴衣を着用し6人乗りの舟に乗り込んだ。 なんと竹製の舟ではないか! 太目のモウソウ竹約10本を並べて縛り、 前部を焼いてそりの様に曲げてある。 これを2連にして全体を針金で縛り固定してあるのだ。 そして、この上に竹製の椅子を6座も設置してある。 肱掛椅子に腰掛けて舟下りができるのある。 すべてが竹製なので非常に興味深かった。 この舟下りは最盛期一日に一万人を運ぶと言う。 これは約1500隻を運行することになる。 スケールの大きさに驚いてしまった。 川は比較的浅く緩やかな流れである。 竹製の舟がこの浅瀬にうまく合っていることに気づいた。 川底の石に接触しても、 底が丸く独立しているので大破する事がない。 一部が壊れても沈まないだろう。 数メートル間隔で次々と出航する。 いよいよ「九曲渓下り」が始まった。 |
九曲渓下り |
前後の船頭さんが、進路を竹製の棒で操る。
前の船頭さんは、この地方の娘さんで、かわいい女性である。 「船頭さん学校?」を卒業している。 若い女性の職業として定着しているのが珍しい。 日本では舟下り観光ガイドさんなのだが。 船頭と観光ガイドの両方で肉体的に結構きつい仕事だ と思った。 最初の曲がりに来たとき 「一曲」という文字が岩に刻まれていた。 観光案内人がいろいろな話をしてくれる。 通訳の女性は上海の生まれで、 このような観光は体験したことがなく喜んでいた。 川のせせらぎや小鳥のさえずり、 そして流域の奇岩や渓谷の風景は 、私の故郷を思い起こさせた。 南信州の「天竜峡」の風景と非常に良く似ていた。 |
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川の流れが九ヶ所曲がることから「九曲渓」と名ずけられた。
奇怪な岩々や木々が靄に包まれ 幻想的な風景は水墨画そのものであった。 「天竜下り」とを比較しながら懐かしさにあふれていた。 ゆったりと下る竹舟は落ち着いた雰囲気となり 心の安らぎになった。 |
ミン江の川砂は日本へ輸出 |
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水利庁のみやげ袋(烏龍茶) |
この岩の云われと物語を聞くことが出来た。 あの岩は「悲恋の物語があるのです。 三姉妹の物語で長女は未婚、次女は恋愛中?なんと三女は腹んでいる姿なのです。 三姉妹のうしろ姿ですよ!よく似ているでしょう!」と言う。 通訳はしきりに「出来ちゃった結婚なのよねー!」と強調した。 どうも、長女も次女も三女も悲恋の物語のようである。 少し下ると「鏡岩?」という名所があった。 次女の逢引きをこの地で見ていた「仁王様?」がふたりを引き裂いて, 二度と会えぬようにした場所のようだ。 「日本の七夕では織姫と彦星は年に一度会えるけれど、中国では二度と会えない様にするのです」と 言ったのことが面白い。 |
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